■けんり総行動のご報告(12月5日)

1、内幸町のみずほ銀行本店前(日比谷公会堂そば)に8:45全員集合で、スタート! 「なぜ、ここがスタートか」というと、組合運動を弾圧するために暴力団に委員長を襲撃させるというような光輪モータースという会社のメインバンクで、なんと『富士銀行の時代に140億円!? もの乱脈融資』をしているデタラメさを反省もしない銀行なんだそうです。その上、電電公社時代に交換手としてまじめに働いたために頸肩腕症候群になった木下孝子さんの首を切った現NTTのメインバンクということで「その責任を果たし、それぞれの会社に組合運動の弾圧をやめ、雇用をするよう指導しなさい」と要請するためです。

2、ABの2コースに分かれ、私は、新橋駅から大崎の住友重機の方に。大会社なのに(ゆえに?)組合に対する昇格差別や塵肺問題で追及。


3、次にまた大崎駅から新橋駅に戻り、歩いて総務省に。ここは、フジテレビの監督官庁なので、フジ傘下の産経新聞の御用組合に反対して真っ当な組合を作ったために解雇された反リストラ産経労の松沢委員長の雇用や、フジテレビのやらせ株主総会に対して指導するよう要請するためです。ここで、私は写真のように、松沢さんに対する連帯アピールをさせてもらいました(写真参照)。松沢さんがアポなしで大臣室に行ったら、それでも秘書官がちゃんと対応して要請書を受け取った! そうです。

総務省前でアピール


4、次に国土交通省に対し、1047名の国労組合員解雇を撤回させ、問題を解決するよう要請のヒューマンチェーン。それから、労働法制改悪(なんと8時間労働制を破壊して百年前!? に戻そうとする『日本版エグゼンプション』なる法律制定が画策されている)をやめるよう抗議と要請をするため、厚生労働省前に集結。

 ちょうど、中国残留孤児の方たちと支援の方たちが、神戸地裁の判決を受けて、控訴せず、きちんとした補償を要求する座り込みをしていらっしゃったので、『けんり総行動』として押田議長がエールを送りました(写真参照)。ただ、多くの方が、大きな日の丸を真ん中に描いた『必勝』というハチマキを額に巻いていらっしゃったのには、複雑な思いが・・・

厚生省前で中国残留孤児の方達と


 ここで、免職処分取り消し弁護団の一人の萩尾弁護士と会いました(写真参照)。彼は、若手ながら、労働弁護団の一人として国労闘争団の裁判を始め田畑和子さんや私などの多数の裁判を引き受けて活躍中!
 
5、次は、丸の内線新宿御苑前にある教育情報研究所(外国人に対する日本語教育機関、ということです)というところで、何の理由も示さず懲戒解雇された女性(本当にデタラメが横行しているものです!?)に対する、解雇撤回要を要請。

萩尾弁護士と


6、さて、いよいよ、午後2:30、我が敵の本丸!? 都庁へ。と言って、伊沢けい子都議(市民の党・三鷹市選出)を介して『要請を受ける場所は都議会議会棟会議室』とされたので(都教委の連中のいる第二庁舎には来てほしくない!?)、議会棟6Fの一番大きい会議室へ全員集合。ここで、「増田解雇撤回要求第二次署名」日本1865筆! 韓国1686筆! 合計3,551筆を渡します。

 出てきたのはおなじみ!? 東京都教育委員会総務部教育情報課・黒田則明課長殿&部下の係長殿。東京都学校ユニオンとしては、前もって伊沢都議を介して増田と田畑和子さんの要請書を提出し文書回答を要求していました。

 少し長くなりますが、都教委の担当部署連中こそが公務員不適格者の群れ!? であることを証明する「言語能力=判断能力の極度の貧困さ!?」を暴露しているものですので、以下、紹介します。

判断力のない担当者たち

■増田の要請書(一部)
(要請)*アジア・太平洋戦争を「侵略戦争である」と、認めるか、認めないか、都教委としての歴史認識を明示すること。(これは2者択一であり、学習指導要領の講釈など求めていないことは通常の日本語読解能力があれば理解できるが、念のために記す)

<回答・・・どちらかに○をすること>    認める     認めない

●これに対する「東京都教育委員会」の『公務員』どもの回答たるや!?
歴史的事象の指導に当たっては、中学校学習指導要領に基づき、適正に指導すべきものです。(指導部義務教育心身障害教育指導課)

(要請)*中学校社会科学習指導要領は、アジア・太平洋戦争を「侵略戦争である」と教えることを禁じるものであるか、ないか、都教委としての認識を明示すること(これは2者択一であり、学習指導要領の講釈など求めていないことは通常の日本語読解能力があれば理解できるが、念のために記す)

<回答・・・どちらかに○をすること>    禁じている   禁じていない

●これに対する「東京都教育委員会」の『公務員』どもの回答たるや!?
 現行の中学校社会科学習指導要領は、目標に、「さまざまな資料を活用して歴史的事象を多面的・多角的に考察し公正に判断するとともに適切に表現する能力と態度を育てる」と記されています。歴史的事象の指導に当たっては、中学校学習指導要領に基づき、適正に指導すべきものです。(指導部義務教育心身障害教育指導課)

(要請)*本年9月15日、韓国からの署名4872筆を提出した際、韓国の市民たちから『東京都教育委員会は、増田先生を『植民地支配と侵略』を否定するという誤った日本の歴史認識を批判する授業を行ったという理由で解雇しました。
 私たちは、増田先生の行動は、アジア永遠の平和と正しい歴史教育にとって、正当なことであると評価しています。ここに私たちは、増田先生の不当解雇撤回と職場復帰を、韓国国民の良心の名の下に要求します。』とあった。これに対し、韓国国民の良心の中心であった釜山市民団体協議会常任代表・金チ魯(キム・ヒロ)理事長宛に回答すること。

●これに対する「東京都教育委員会」の『公務員』どもの回答たるや!?
回答は差し控えます。(人事部職員課)

都教委に質問
 会議場は、失笑の渦!? これで、「都教委・人事部職員課」「都教委・指導部義務教育心身障害教育指導課」の連中が、いかに通常の日本語読解力、日本語表現能力を極度に欠いた公務員不適格者の群れで構成されているか、分かるでしょう。

 特に最後の回答に対しては「なぜ、回答を差し控えるのか、理由を言って下さい」と追及しました。「テストで、こんな理由のない結論だけでは零点ですよ。あなたは情報課長として、『要請者に理由を言え、と言われたときに、どう答えましょうか』と、人事部職員課に聞くこともできなかったんですか。当然、予想される質問に対する答えを責任もって聞いてきなさい。」

 すると、黒田情報課長「回答するかしないかも含めて、2週間以内にお答えします」!?その他、東京都学校ユニオン組合員の田畑和子さんの質問に対して「豊島区教委から事故報告書は出ていない」などと明らかな嘘を答えました。田畑さんは、情報開示請求をして、その事故報告書を手に入れていた! のです。

 われわれの追及に対し、黒田課長他一名は「時間になりました」と言って、さっさと逃亡しました。
 この噴飯ものとしか言い得ない「公務員不適格者の群れの乗っ取られた東京都教育委員会」の現状に対して、参加者は一同に驚き呆れ、都庁第二庁舎前歩道での集会は、熱気あふれる抗議集会! となりました。「こんな呆れた連中に教育行政を任せているのか!?」これが一同の共通する感想でした。


7、さて、本日の「けんり総行動」の仕上げは、板橋区の山本製作所へ。この会社化、韓国マサンに韓国山本製作所を造り、20年近く操業しながら、ファックス一枚で「操業停止、全員解雇」を通告した、という、「国辱もの!?」の会社です。韓国の山本の労働者たちは、工場を占拠し、何度も、この日本の本社に交渉を求めてやってきていますが、会社は、門戸を難く閉ざし、絶対に会うことすらしません。この日もそうでした。まだ午後4:45だというのに、固く門戸は閉じられ、ひっそりとして、いかに呼びかけても、答えません。参加者は、添付写真のようにキャンドルをともして抗議行動をしました。

キャンドルをともして山本製作所へ抗議行動

 このあと6:30からは、日比谷野音で労働法制改悪糾弾の集会とデモが予定されていましたが、軟弱ものの私は、もう、疲れ切っていたので、日和らせて!? いただきました。皆様、ご寛恕を!