■英TV局インタビュー、全学労組会議、団結祭りの報告(10月27〜29日)

「3題話」的に、ちょっと長いんですけど、ここ3日間の活動報告をさせていただきます。


■27日(金)
 18日、国会前教育基本法改悪反対リレー・ハンスト1日目にイギリスのテレビ局「ch4(チャンネル・フォー)」の方から『侵略否定の教科書を批判して免職になった日本の教員』ということで、インタビューしていただきました。しかし、これについては「ぜひ、学校の前で、生徒たちを背景にしながら、もう一度、インタビューしたい」と言われていました。そこで、27日の午後3時から4時半まで、現在の九段中等学校の校門前で(3月31日で廃校になった元九段中の校舎は、今、富士見小・幼稚園の立替のため、小学生と園児が入っているので)テレビ撮影をしました。

 この取材の目的は「今、強まっている日本のナショナリズムの動きと、それに対する抵抗を記録する番組を作る」ということだそうです。そのために「日の君、強制」への抵抗者や私を撮影してくれているのです。確かに「侵略を否定する歴史偽造の教科書&歴史偽造の政治屋たちが跋扈し、侵略と植民地支配の真実をきちんと教える社会科教員がクビになる日本!?」というのは、この番組の目的にピッタシ!? でしょう。

 可笑しかったのは、校長(たぶん)と教頭(たぶん)が、心配で心配でたまらないらしく、ウロウロ、ウロウロと、インタビューしている私たちの周りを動き回っていたこと。校門前の公道なんですから、文句を言われる筋合いはありません。でも「生徒たちはテレビカメラに映らないようにしてください」とか口をはさんできて・・・私たちは「はいはい」と言って安心させて!? あげました。ちょうど下校時間なので、出てくる生徒たちは喜んでカメラに向かってVサインを出したり、授業で教えたことはないんですけど、2・3年生は委員会活動で顔を知っている子などがいて、ニコニコとして「先生、どうしたの?」と話しかけてきたりしました。

 「イギリスのテレビ局の人がね、ちゃんと事実を教えた私のような教員をクビにするのはおかしい、って、そういう日本のことをイギリスで報道したい、ってテレビ撮影してくれているの」と言いますと「ふ―ん。先生、頑張ってね」と言ってくれました。

 最後にインタビュアーから「Do you regret?」と聞かれました。私は、ハッキリと「No,I do‘nt.I never regret. Because I am right.」と答えました。私は、一度も後悔したことはありませんから!
 インタビュアーは言いました。「Oh! You are strong.」私は答えました。「Yes,I am strong!」なにしろ、きょうびの教員は、強くなくっちゃ生きていけませんよね!?
 あとで通訳の方から「お陰様で大変よい取材ができたと報告を受けております」とメールが来ました。それで「番組ができましたらぜひビデオ・テープをください」と頼んでおきました。請う、ご期待!?
 
 この撮影終了後、「教育基本法改悪反対、国会前リレー・ハンスト最終日」ですので、少しでも連帯の意思表示に参加しようと国会前に行き、5時半からのまとめの集会のシュプレヒコールに加わりました。それにしても、元都高教のFさんは、5回目の参加で、それも本当のラマダン!? で、日没までは水分も取らなかった、ということです。感心しました。


■28日(土)
 この日は、午後1時半から、静岡県の三島で、全学労組(日教組にも全教にも加盟しない全国18の独立系教職員組合の連合体)の「全国学校労働者交流集会、第5回実行委員会」あるので参加しました。三島は生まれて初めてです。新幹線で12時には着き、有名な三島大社に行ってみました。樹齢1200年というご神木の金木犀の木にはビックリしました。確かに、全国でも、ここだけでしょうね。でも、本殿に「奉祝」っていう、例の有名な赤ん坊の誕生への臣民儀礼!? の垂れ幕があったのにはゲンナリしました。

 ま、頼朝以来、武家の信仰厚く、徳川家からも、ずいぶん、厚遇されたみたいですのに、官軍が来ると、コロッと、その先導役を、ここの宮司が勤めた歴史を持つ神社だそうですから・・・実は、以前、大河ドラマだったと思うんですけど、北条政子さんが、父時政の命で平氏方の山木兼高(だったと思うけど、違っているかな)との婚儀をあげる日、ここ三島大社に逃げ込み、頼朝と駆け落ちした、というところがあったような気がしたんです。でも、宝物館にある歴史のどこにも、そんなことは書いてなかったので、これは、物語を盛り上げるためのフィクションだったんでしょうね!?

 さて、実行委員会です。堺で行われた夏の全国集会の総括・反省、全学労組の活動・予算執行、組合報告と盛りだくさん。夏の全国集会のテーマは、「屁のカッパ <改革>現場を喝破する ――ゆっくり、しぶとく、しなやかに――」でしたけど、この駄洒落!? 精神と、最後の3単語が、全学労組の特質!? を、よく表している、と私は思います。

 時間切れで、組合報告の方は、直ぐに帰らなければならない瀬戸ユニオンと、私が翌日朝帰らなければならないので都学校ユニオンの報告の二つです。私は29日は亀戸中央公園で毎年行われている、国労1047名の解雇撤回闘争を中心にして、いろいろな争議や弾圧と闘っている人たちの「団結祭」でアピールさせていただくため、申し訳ないけれど、朝、会議に出ずに帰らなければならないのでした。都学校ユニオンの報告では、署名のお礼と引き続き署名への協力要請を中心にしました。また。全学労組として計画している文部科学省交渉の中に、私の分限免職と大阪教育合同の新採教員で校長の恣意により免職された方(本当にマジメに子どもたちに対してきた明るい女性で、どうして、こんな先生が免職?)の二人の問題については、他の問題とともに入れていただくことになりました!

 本日の午前中の会議では、私は出られませんでしたが、全学労組としても、国会前での教育基本法改悪反対の取り組みが話し合われることになっていました。さて、どうなったでしょうか。


■29日(日)
 三島市内からバスで10分くらいの竹倉温泉(鉄分の温泉でお湯が茶色で「赤湯」というそうです)の宿舎をバスで会議場まで他の方たちとともに出発し、私だけ三島駅で下ろしていただき、9時半発の「ひかり」で東京へ。なんと満員で、品川まで立っていました。東京まで45分ですから、立っていても、どうってことありませんが、昨日の枕が合わなかったのか、よく寝たはずなのに、右の肩から右首筋のコリが強烈になり困りました。

 さて、11時に会場に到着し、さっそく、解雇撤回署名集め。「ああ、あなたが増田さん? 本人なの? 話は聞いていました」と言ってくださる方も多く、朝から仲間が集めてくれていた署名と合わせ、2時半までに28枚140筆集まり、その他、いろいろな方が「署名を集めます」といって用紙を持っていってくださいました。ありがとうございます!

 被処分者としてのアピールは、12時半から20分間です。5人がアピールしました。府中の小学校教員で不起立をして処分され、異動攻撃もあって保護者とともに闘っているNさん。このNさんを支援し、Nさんの前の職場の地域の保護者・市民と連帯して活動している府中の保護者の方。被処分者の会事務局長で、予防訴訟判決勝利の意義と教育基本法改悪反対の闘いについて熱く語った都高教のKさん、そして、私。最後のシメは、「教育基本法改悪反対、国会前リレー・ハンスト」の発案者の都高教のFさん。

 私たちは聴衆の方たちから、暖かい声援をいただきました。その後1時から、「被処分者の会」のテントでミニ交流会。その後、私は、7月に静岡にお招きいただいて講演させていただいたおり、知り合った方から呼ばれて、静岡からバスで来られた方々のグループでアピールさせていただきました。嬉しかったのは、なんと! ここで、大阪教育合同堺支部のTさんの義理の弟さん(妹さんのお連れ合い)と出会ったことです。この日の朝、Tさんとお話したばかりでした。世の中、狭い!?


 というわけで、この3日間も、充実していました! アー、でも、右の首筋と肩が痛い!?