■リレー・ハンスト&対産経控訴審他の報告(10月17日)

 本日は、午前10時から、国会前の都教委包囲ネット主催の教育基本法改悪反対リレー・ハンスト突入式!? に参加した後、東京高裁812号法廷において、対産経名誉毀損控訴審の第2回に臨みました。

 先ず、リレー・ハンストの方は、言いだしっぺの都高教の伏見さんが元気よく挨拶し、本日その他のハンスト参加者の都立養護学校の渡辺厚子さん、それから元都高教の福島常光さん、大阪から来られた元教員の方、飛び入りの若い郵政労働者の方がアピール。それから、予防訴訟原告団共同代表の永井さんなど、多数の方の元気いっぱいの連帯の挨拶。大分県の日教組の方たちは、小さい道一つ挟んだその横で、日教組の指令は明日からなのですが、本日から自主的座り込み! に参加されていました。

 それにしても永井さんが言ってらっしゃいましたけど「我々のナショナルセンターは何をしているのか!?」・・・こんな緊迫している時に・・・参加者は元気いっぱいで70名くらいということですが、それにしても情勢を思えば・・・9月26日の院内集会で○○組の書記長氏は「○○組は、教育基本法改悪反対に命を懸けます」!? と、のたまいましたのを、そのときの出席者は全てハッキリと確かに、その耳で聞きましたけど・・・

 ま、しかたありません。できる人が、できることを着実にやっていかねば・・・そうそう、イギリスTVの4チャンネルの放送局の方たちが「日本のナショナリズムの問題」について取材に来ていらっしゃいました。私も取材を受け「去年の韓国ノ・ムヒョン大統領の演説を教材にして正しい歴史認識を教え、『日本は侵略したことがない、日本の戦争は自衛の戦争だ』という誤った都議会議員や扶桑社の歴史認識を批判することを教えたことが『不適切』として授業を奪われ、教師の収容所で『反省と改善』を強要されても拒否したのでクビになりました。」と言いましたら、『OH!?』とインタビュアーは首をすくめるジェスチャー・・・

 「このまま行くと、日本はどうなると思いますか」とインタビュアーに問われ、「ますます、教室で歴史の真実を教えることができなくなり、日本人は本当にはアジア近隣諸国の人たちと付き合うことができなくなるのではないかと心配です。私の生徒たちは、侵略と植民地支配の歴史を知って『初めて、なぜ、小泉首相が靖国神社に参拝すると中国・韓国の人たちが反対する理由が分かった』と言いました。歴史の真実を知らなければ、中国・韓国の人たちの反対を見て、日本人は闇雲に反発するだけになり、ナショナリズムがぶつかり合うことになります。私は、こうした事態をなくすために真実を教えて首になったわけですが、裁判闘争などで、断固、現場復帰を目指して闘います」と答えました。

 「イギリス国内だけでなく、それ以外の海外で放送されることもあるけれど、実名や顔を出してもいいですか」と聞かれましたので、「もちろんです。私は天に恥ずるところはありませんから、いつでも、どこでも、世界中に顔も名前も出して平気です。日本は真実を教えた教師がクビになる国だ、ということを全世界に放送してください」と言っておきました!

 11時に国会前をあとにし、裁判所に。少し早いですが、しっかり腹ごしらえをして、12時から裁判所前で、1審の「産経が『反日教育をした問題教師』と書いても論評の域をでない」という判決批判のビラを配りました。1時までの予定でしたが、受け取りがよく、12時45分にはまき終わり、控訴審は午後1時15分から。

 裁判官は、あんまり陳述させたくなさそうでしたが、何しろ、こちらの控訴理由書への産経側の反論が、またまた、当然ながら、いやらしく無茶苦茶なので「1点だけはどうしても」と粘って、陳述しました。それは、産経反論の最後の結論が「今回の分限免職処分を見ても、(増田が)問題教師だというのは証明された」という具合になっていた点です。

 和久田弁護士から「増田さん、抑えて、抑えて、抑えて陳述してくださいね」とシツッコク!? 言われていたものですから、言いつけを素直に守りました(増田サン、根は素直なんですから!?)。

 「これは、全く、間違った主張です。事実は、全く逆です。私は、去年、都議会で『日本はどこも侵略したことがない』と発言した都議と、日本のアジア太平洋戦争を『自衛の戦争』と書いた扶桑社教科書を『歴史偽造』と批判して教えたことを『不適切』と処分され、授業を奪われ、『反省と改善』を強要され、拒否したことによって免職されました。しかし、安倍首相でさえ、それまでの主張を覆し、国会で『国策の誤り』と認め、『侵略と植民地支配の過去』を歴史事実として、個人としても認めました。

 つまり、安倍首相の国会答弁を見ても、私の批判は正しく、私が問題教師なのではなく、私を処分した都教委のほうが間違っている、問題なのは都教委のほうである、ということは明白なのです。9月21日の国歌斉唱義務不存在確認訴訟で、難波裁判長が明確に都教委の強制を『違憲・違法』と認定しましたように、都教委の私に対する免職処分も『違憲・違法』な教育行政の結果である、ということを心に刻まれまして、どうか公正なる判決を出していただくよう、お願いします」

 ご多忙のところ、本日の傍聴参加には20数名も来ていただけました。国会前ハンスト集会などもあるので、参加者は少ないかなぁ、と危惧していたので、正直、たいへん嬉しかったです。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

 さて、本日の夜7時15分には、我孫子駅改札口で、和久田弁護士と現在、流通経済大学法学部教授の横田耕一先生(我孫子在住)と待ち合わせていたのでした。というのも、有名な憲法学者で、また、日本で最初に九州・春日市の個人情報保護条例制定を主導された横田先生に、都教委の個人情報漏洩控訴審に提出する意見書を書いていただくという、ご承諾を得ていたので、その打ち合わせだったのです。和久田先生が(にしては!?)、ほんの少々の遅刻なだけで、ご登場くださったので、最近、駅の直ぐそばにできた県営のけやきプラザという建物の最上階11Fのレストラン「ムッターランド」へ。

 夜景が綺麗で、お料理も美味しくて、おまけに料金は和久田弁護士持ち!?(「増田さん、控訴審2つの着手金と免職処分取り消しの印紙代・手数料、振り込んでくださいね」と念押しされましたけど)そして、さすがの横田先生のお話! 11月10日までに書いていただくことになり、全て満足の結果に! 料金もリーズナブルでお勧めですよ! リーフをみたら、朝食のおかゆセット(おかゆ、お漬物、フルーツ、お茶)\400!? キャッチ・コピーは「朝日に輝く手賀沼をみながらどうぞ」・・・実は、ここは我孫子市議の女性の方に紹介されたのでした。ホント、我孫子にいらっしゃったら、おススメ!

さて、明日は、土野信子さんとともに、国会前の9:00〜18:00までのハンスト参加です!

 それから、明後日19日(木)、午後1:10〜東京地裁705号法廷で「免職取り消し」訴訟の第1回公判が開かれます。書面の交換だけになるかと思いますが、ご都合のつく方は、ぜひ、傍聴参加をお願いします!