■共謀罪反対集会の報告

「とめようやめよう共謀罪 9・16集会」報告!

 おはようございます。犯罪都教委&3悪都議と、断固、闘う増田です! 昨日、渋谷勤労福祉会館で行われました上記集会(『週刊金曜日』協賛、約70名参加)で、ジャーナリストの林克明(まさあき)さん、前日弁連副会長の中村順英(ゆきひで)さんとともに報告者の一人として、教基法10条違反の分限免職問題=平和教育への攻撃について約40分話させていただきました。

 林さんは、チェチェン独立運動などの取材で何度も現地を訪れている体験から「現在の日本は5年後のロシアだ」と警鐘を鳴らされました。「ロシア国民に人気のプーチンは、『チェチェン弾圧』によって、ロシア国民のナショナリズムを刺激し、さらに人気を高める手法をとっており、敵をつくり、徹底的に攻撃して人気を取る小泉に似ている。ロシアでも歪んだ『愛国』『民族主義』のネット右翼が異常なくらい盛況を示している。」というお話が日本との共通性として印象に残りました。

 私は以下のように切り出しました。
「林さんは『5年後のロシア』といわれましたが、私は『1930年代の日本』に逆戻りしているのではないかと思います。治安維持法と『忠君愛国』教育によって『基本的人権』という言葉のない帝国憲法の下、侵略戦争に国民が表向きは皆、喜んで参加したのです。現在の治安維持法である『共謀罪』と『教育基本法改悪』によって、最後は憲法9条の放棄、『戦争放棄の放棄』として再び戦争する国へと動いているのではないでしょうか。現在、もうイラクでアメリカの侵略戦争に自衛隊は参加しているのですが・・・
 『共謀罪』と平和教育への攻撃・教育基本法の改悪はセットになっていますので、私の免職問題についても、ぜひ、考えてほしいと思います」

 最後に「この私に対する無法な免職問題は、私一個の問題ではなく、戦前の『川井訓導事件』に匹敵するような大きな問題なのに、13日の『朝日』夕刊第2社会面にやっと少し取り上げてくれましたけど、産経やら新潮やらの右翼偏向メディア以外は、今まで、取り上げてくれませんでした。日本にはジャーナリストはいないのではないかという気がしていましたが、これから、林さんには、取り上げていただけるのではないかと思います」!? と申し上げておきました。

 中村弁護士の話は、法律としての『共謀罪』の危険性について「毒キノコを使って人を殺そうとした場合、どこから犯罪になるか」というとっても分かりやすいたとえを使われるなど、たいへん、おもしろかったです。「タリウムを使って母親を殺そうとした、という事件など、『わけの分からない事件』は増えていて、市民社会が壊れつつあり、なんとなしの不安感を利用しているのではないかと思う。実際には殺人事件の数は減っているのに。しかし『共謀罪』を作っても、こうしたわけの『わからない孤独な単独犯』には無関係である。

 夫婦喧嘩に仲裁に昔は近所の人が入ったが、その共同体が機能しなくなっている現在、隣人には自分の個人情報は絶対知られたくないけど警察にはすべて知ってもらっておいて守ってほしい、というような、個人が国家に直結して安心感を得ようとする状況が生まれている。」というお話にも肯けました。今後の運動の方向として「日弁連としては、この『法』なしでも、国際条約は批准可能という新意見書を準備している。」といわれました。「監視・密告・警察社会になって『清く正しく暗くて窒息する社会』になってどうするのか」と笑わせてもくれました!?

 終わって、たくさんの方が、私の署名などへの協力を申し出てくれました! お一人の方は以下のようなメモをくださいました。「朝日の記事を見て驚きました。許せません。増田さん、がんばってくださいね。影ながら応援しています。(私も先日の記事まで知りませんでした)」。また、数人の方から「ビラに増田さんの名前を見て、増田さんの話を直接、聞きたいと参加しました」といわれ、ある方からは「今まで、断片的に話を聞いていましたが、今日、ちゃんと時系列を追って話を聞いて、初めてよく分かりました。聞いてよかった」といわれました。また、ある男性から「僕の子どもには増田先生のような先生から教えてもらいたかった」という最高! の褒め言葉をいただきました。

 6時過ぎから始まり、9時過ぎても質問が活発に出て主催者が「申し訳ありませんが会場の時間が決まっていますので、これで打ち切らせていただきます」というぐらい熱気のこもった集会でした!