5月23日、第20回小田原近現代史講座(最終回) 10/5/21 |
5月23日、第20回小田原近現代史講座(最終回)「過去から未来を考える」 皆様 以下、前回の参加者の感想・意見をご紹介します。 第19回 小田原近現代史講座 「冷戦後の世界と日本」 感想・意見 *1985年のワイツゼッカ―演説の素晴らしさが、日本の1995年の『戦後50年国会決議』や日本の首相の談話と比べると、なお、いっそう感じられます。 *年表を見て、思えば、小渕首相の時(つまり「平成」突入時)、数々の有事法制が押し付けられているのには、改めて驚かされた。 また、現在の普天間基地をめぐる米軍への日本政府の対応は、新たな「脅威」を構築しようとしている意図が読み取れる。中国脅威論、北朝鮮脅威論等・・・「ソ連脅威論」で整備されてきた中期防衛計画の後、「ソ連」が無くなってしまったために、今度は対象が変えて、国民総動員体制整備の法律は制定されている。 改憲手続法が5月18日に施行されることを考えると、憲法改定(悪)そのものが俎上に乗る日が近いのかもしれない。まさに、今こそ、平和の問題を現行憲法を基礎にして突き進めなければならないところに来ているのではないか? この講座での勉強を基礎にして、更なる努力をしなければならないと思う。 *基地問題では、今、アメリカとの関係をもう一度、見直す時期に来ているのではないか? それなのに、マスコミは一斉に日米関係が悪化するという。日本が真に独立国家としてあるためには、どのような方向に進むべきなのか・・・ *年表・資料を見て、2001年に防衛白書に「民間防衛体制の確立」が書かれ、自衛隊法の改正で、自衛隊の防衛出動時に協力しない国民には罰金刑や懲役刑になるなど・・・私が全く知らない間(生活している間)に、戦争に向かっていく法体制・型が作られていたこと・・・知らなかった。また、知るチャンスも無かった。マスコミは報道していただろうか? マスコミ情報が無ければ・・・ *前回もそうでしたが、自分がリアルタイムで知ってきた事件の数々が、先生の手で見事に意味づけて提示されると、まさに「目からウロコ」の連続・・・自分が何にも気づかずに生きてきたことが悔やまれます。 マスコミが報道しないので、こういったことに気づくチャンスは、ますます減る結果、日本がまともな姿に戻っていく機会が本当に少なくなっていくことに、ほとんど絶望的な気持ちです。 増田から 映画「ガンジ−」の中で、ガンジーが言っていました。「正しいことをしている時、必ず味方が現れる」と。これって「絶対に真理である!」と私は自信をもって言い切れます。 *日本は敗戦後、経済も安全保障も結局、アメリカの都合の良いように動いてきましたよね? けれど、まだ戦争の記憶がある時期には、国民はもちろん政治家も、「戦争に進む道」を踏み止める力があったように思います。 しかし、年表を追ってみると、湾岸戦争以来、ものすごい勢いで「戦争のできる普通の国」に向かってきたのですね・・・私は反対運動に参加したりとかしてきましたが、結局、この流れを変えられないままに来ました。 増田先生のなさっている平和教育は素晴らしいものだと思います。こういう教育を受けて、若い人々が、真に平和を愛し、それを実現できる力を身につけてほしいと思います。 *有事法制や教育基本法に反対する国民の意思は、国会には届かず、周辺事態法や武力攻撃事態法、改正自衛隊法など、私たちの平和な生活を脅かす法律が次々と可決されてしまった。 それに、主権国家としての日本国の意思は、どうなっているのだろうか? 普天間基地問題を考えても、米軍基地そのものが日本のどこにも要らない、世界のどこにも要らない、という状況であることを、日本政府はアメリカにきちんと伝え、交渉してほしい。 |