第7回小田原近現代史講座のお知らせと第6回の感想 09/4/21

 件名講座(テーマは「民族独立運動と大正デモクラシ−」)を4月26日(日)、午後2時〜小田原けやき(小田原市役所隣)で行います。ご近隣でご都合のつかれる方は、どうぞ、ご参加ください。

 以下、前回の感想の一部です。小田原はご高齢の参加の方も多く「国民学校では、こんなこと少しも習わなかった。初めて知ったことばかり」という口頭のご感想もありました。



●第6回「小田原近現代史講座」
<「第一次世界大戦と日本」の感想・意見>

★第一次世界大戦の死者・負傷者の数を、数字で示された時、愕然とした。参戦したほとんどの兵士が犠牲となっていた。それは、戦車・戦闘機などの新兵器の発達によるところが大きい。

 こんな無益な戦争だったのかと腹立たしくなった。しかし、その後も同じような戦争が繰り返されていることを考えると、為政者は、いつの時代もなんて愚かなことだろうと思う。

★第一次大戦に参戦する時の明治天皇の宣戦布告文「東洋の平和を保持することを念じてきたが、ドイツは・・・平和を乱すので、心ならずも」というのを見ても、戦争を始めるときの大義名分は常にもっともらしくあるものだと思いました。それは歴史を学んでいくと解るのだけれど、問題はそのリアルタイムでの選択だと思います。

 自分がその時にあって正しい価値観を持っていられ、行動できるかどうか? また、持っていたとしても、社会の大きな流れの中で、自分が信じているものが力が無い、という状況があるとき、どのように対処していけばいいのか?

 第一次世界大戦の教訓は生かされず、第二次世界大戦を引き起こしました。今、現在を生きている私たちは、次の戦争を防げる力を持ちえているのでしょうか? なし崩し的に出兵していく自衛隊を見ていると、とても恐いです。

★一ヶ月に一度の講義ですが、わかり易く、この増田先生が学校を首になった(裁判中)とは・・・「増田先生に授業させないとは、もったいない」という気がしながら、小田原の授業を聞いています。

★友人に第二次世界大戦でのシベリア抑留生活6年と体験した87歳の方がいます。時々、手紙を書いてくれ、胸にジーンと来るものがあります。本当は話したくない実話もあるのかもしれません。でも、それこそが聞きたいと思います。

 今日の勉強は第一次大戦時のシベリア出兵の話など含め、大変、有意義な勉強でした。東大の法学部で友人の中国の女性が勉強していました。世界の架け橋になることが目的だと言っていました。現在はアルバイトで国際放送の仕事もしています。今年4月からは大学院に籍を置いています。彼女のことを頭に入れての近現代史講座参加でした。

 これからも、中国と日本の歴史を詳しく学んでいきたいです(彼女と会う時に話題が冷静にできるように)。この近現代史講座を受けて、大学の生徒になったような講座(教室)の雰囲気を感じ取りました。

 本日のワークシート・テストは10点くらいだったかな?

★シベリア出兵についての記述「渦巻ける烏の群れ」(黒島伝治)を読んで・・・どんな戦争も、やってはならないものだと思っているが、出兵させられた人々が、「なぜ、シベリアへ来なければならなかったのか、誰に寄越されたのか?――――――」、何も知らず、「死にたくない、生きたい」という思い、という当然の思いにもかかわらず、死んでいき、死体はシベリアのカラスに群がりつつかれていく。

 そんなこと、誰が望んでいただろう? 彼らの無念や悲しみが伝わってくる。しかし、この「シベリア出兵」のことについて、今日までほとんど知らなかった。知らないことの何と多いことか・・・

*日本人は歴史の真実を検証!? していない。その歴史を、国の利権で犠牲になった市民の声も出しながら、戦争とは? と、歴史の教科書には載らない、弱い立場の人、その一人一人にどのような思いがあったか、残ったか、という資料をまじえての講義は新鮮でした。

★朝鮮半島と日本の歴史関係しか勉強していませんでしたので、今日の第一次世界大戦の話は、すごく新鮮でした。

★今回のテーマ、第一次世界大戦について何も知りませんでした。原因も流れも・・・どうしても第二次世界大戦のほうに目が向いていたように思います。戦争の原因について何も知らない国民が死ななければならない戦争・・・気持ちが暗くなってしまうので「聞きたくない」という思いが強くなるが、今日の授業を受けて、事実を知ることも大切であることを再認識しました。二度と過ちを繰り返さないためにも。

 今でも他国では、過去の歴史の後遺症を引きづっている国もあることを知る大切さを感じました。今のアフリカ各国の戦争なども、過去の歴史に原因があると思います。

 しかし、帝国憲法下のこの時代の日本の国民は、何万人という人がストをしたり、国会前でデモに出て警官隊と衝突するなど、日本政府に対して意見をはっきりといい、団結していると思います。日本国憲法下の今の私たちに、その力はないように思います・・・平和なのかな?